《MUMEI》
本当は
兄ちゃんのこと少し邪魔だって思ったこともあるよ

でもそれは、ぼくの為になんでもやってくれていたって知っていたし、兄ちゃんが笑顔で「もっと話して」って言ってくれるから嬉しくて得意になっていつまでも話していたんだ。

きっとぼくの為に嫌なことをしていたから我慢出来ていたんだ。
1番苦しかったのにね


ごめんね、あの時、
行こうって言ったとき
気付いてあげれなくて、
抱きしめてあげれなくてごめんね。



―――チリン

鈴、返しに来たんだよ。
ここに置いておくね、もっといっぱい考えてたけどもういいや。

   だいすきだよ

もう、帰るね。
ばいばい

 ……テーンテーン
ボールが弾むような音
こだま達が正平を囲み、輪になって廻る。

―――リン、……リン

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