《MUMEI》

「どこにでも良いから座っていいよ」


雹里はバックを机の上に置き、中からひづきオリジナル台本を出した。


「檜泉君も台本貰った?」


雹里は歩きながら言い、ベッドに座った。


檜泉はイチゴの絨毯が敷いてある床に座った。


「うん貰ったよ」


「私、始めて劇やるから足引っ張ると思う、その時はごめんね」


「大丈夫、俺も足引っ張ると思うから」

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