|
《MUMEI》 アンリ様‥大丈夫でしょうか‥。 未だ、御目覚めになられないのですが‥。 「───────」 「アンリ‥様‥？」 「私──‥」 「熱射病のようです‥。まだ安静になさっていて下さい」 「‥ごめん‥」 「いいえ、僕が早くに気付くべきでした‥。この陽射の中にずっと居れば──そうなるのも‥」 「リュートは大丈夫‥？」 「はい、僕は元気ですよ」 「良かった──」 その御方は安堵の表情を浮かべ、微笑んで下さいました。 ですがその表情は、僕なは少しだけ──悲しげにみえました。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |