《MUMEI》 「賢ちゃん……。」 颯ちゃんと別れて一人で帰路を歩行中、 居ても経ってもいられなくて賢ちゃんに電話していた。 「なんだよ。」 電話ごしの賢ちゃんの声は、 怒っていた。 当然だ。 せっかくの忠告を無視したのだから。 「俺の言った通りに何でしなかったん?」 「ごめん……。」 「ごめんやあらへんやろ!! 俺は颯ちゃんや蓮翔ちゃんなんかのために日本に戻って来たんちゃうで!!」 「……うん。 分かってる。」 「せやったらいい加減俺に構うの止めてくれんかいな?」 「……え……。」 「俺はなあ、アンタらよりもサッカーが大事なんや。 いつまでも友達だの、友情たの、アホ臭くて堪らんわ。」 「そんな……。」 「分かったか? 分かったらもう二度と俺に構わんで。 マジうっとうしいねん。」 「そんな!! 待ってよ賢ちゃ……。」 ツーーツーーツーー………。 そんな………。 前へ |次へ |
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