《MUMEI》

「でも兄さん、もうすぐ夕飯だよ」


「そうだな、でも客におもてなししないとな」


「そっか、ごめんね檜泉君」


「いいよいいよ、気にしないで、夕飯ご馳走になるんだし」


檜泉は微笑しながら言った。


雹里ちゃんのお兄さん
ちょっと
からかってみようかな


檜泉は立ち上がり、雹里の隣に座り自分の方に抱き寄せた。


「??」


雹里はキョトンとした顔をしていた。

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