《MUMEI》

「でしょう!ママナイスアイディアね」


里々耶は笑顔で言った。



「そんなの俺は反対だ!」


「どうして?」


「雹里と同じクラスの人は、ちゃんと自分の家があるんだからそこに住めば良いじゃないか、いちいちここに住む必要はないと思う」


雪耶は眼鏡を少し上げながら言った。


「そうかしら、じゃあここに住めなくても毎日いらっしゃいね」


「はい」

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