《MUMEI》 「そうなんですね──」 うん、と頷かれ、アンリ様は続けます。 「それに、楽しいから」 「それは何よりです」 「リュートは海、好き?」 「はい。ですが──」 「?」 「貴女様の方が」 僕が言うと、アンリ様の頬が、うっすらと染まりました。 「───────」 それから、にっこりと──眩しい程の笑顔を見せて下さいました。 「ぁ、また晴れてきたね──」 「はい」 どうやら──夏の陽気が、再び戻ってきたようです。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |