《MUMEI》 薄暗い家の中、 一人呆然としていた。 バラバラだ。 俺達の“絆”ってそんなものだったのか? こんなに脆いものだったのか? いや、そもそも俺達に“絆”なんてあったのか? 一体……何処で間違えたんだ? どうすれば良かったんだ? 言い様も無い不安に駆られて、 「わああぁぁ!!!!!!!」 絶叫してしまった。 壊れたよ。 まるで脆い玩具みたいに。 壊れちゃったよ。 その時、けたたましく着信音が鳴り響いた。 「はい……。」 「蓮翔? 大丈夫か?何かあったのか?」 「……豪田?」 「ああ! どうしたんだ?」 「何でもない。 今行く。」 もう練習の時間だったのか。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |