《MUMEI》 謎の女とうとう試合は明日となった。 地区の予選のため、 出場者が多く、土曜日と日曜日に分けて行われる。 俺の出る走り幅跳びは、日曜日に行われる。 気合いを入れて行かないと! 何故か妙に意気込んでしまった。 いつものように登校すると、 蓮翔ちゃんが見えた。 蓮翔ちゃんも俺に気付いたみたいで、 目が合ったが直ぐに気まずそうに目を逸らされた。 俺はそれに対して何も思わなかったが、 でも一瞬、 心がぽっかり空いたみたいだった。 こんな感情初めてだ。 不思議に思いながら門をくぐると、 いきなり誰かに抱き付かれた。 「颯馬っ! 久し振りじゃん!!」 やけに甲高い声。 女? 抱き付かれた腕を振り払いながら振り返る。 そこにはやはり、女がいた。 「お前、誰?」 前へ |次へ |
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