《MUMEI》
普通に相談
[…志穂さん?]

[そう、志穂さん]

[ダメ]


(即答!?)


驚く俺に、頼は理由を告げた。


[キャシーおばさん、東洋人の、特に日本人の女が嫌いだから]

[キャシーおばさん?]

[エイミーの母親]

[…何で?]


俺は、二つ疑問に思った。

一つ目は、だったら何で夫は春日グループと


日本の会社と関係があったのか


そして、二つ目は


(何で、…女?)


[わかんないけど、志穂さん巻き込んで何かあったら皆に殺されるから]


(…納得)


それが決して冗談では無い事は


俺も確信していた。


(…でも)


[相談したい気持ちはあるのか?]

[そりゃ、あるよ]


頼はきっぱり答えた。


(だったら)


[だったら、せっかく日本にいるんだから、相談だけしたらどうだ?志穂さんをアメリカに連れて行くわけじゃないんだし]


(…ん?)


俺の言葉に頼が固まった。

そして


[そっか! そうだよな!! 今までエイミーの問題考えないようにしてたから、そんな普通の事忘れてた!
ありがとう祐也!

お礼はキスでいいかな!?]

[いらん!]


俺は、きっぱりと拒絶した。


そのかわり…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫