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《MUMEI》 「ぁ、あの‥」 「１回だけ。ね？」 「アンリ様、それは‥」 「？」 「ぁ、いえ‥」 どうすればいいのでしょう 僕は‥。 「リュート‥？」 「───────」 アンリ様が御望みであるなら‥勿論、御希望に応えて差し上げたいのですが‥。 躊躇ってしまって仕方がありません‥。 ですが、いつまでもこうしている訳にもいきません。 覚悟を決めるしかないようです‥。 「リュート、ごめん‥無理しなくて──」 「いえ、大丈夫です」 アンリ様の為ですから──。 前へ |次へ |
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