《MUMEI》

酒飲みながら、女達の愚痴?を聞いてた

俺も、旦那さんも、黙ってただ、話を聞いてた
 
どうやら、筋書きが出来てたようで、
タケが来るのを知って、最悪のシナリオは、描いてたらしい
 
エリ「優斗、聞いてるの?」
何の相づちも打たない俺に、エリが聞いてきた

俺「アキラさん、大丈夫かな…」

全然別の返事をする俺

エリ「大丈夫だよ、たぶん…」

茜「アキラも苦しい立場かもね、けど、何かしら、見つけるんじゃないかしら」
麻美「みんなには、迷惑かけたけど、私は、これでいいと思ってるの…」

そのとき、旦那さんが口を開いた

旦那「若い男って、やれ友情だ、やれ、男気だって言うけど、
ほんとに、大事にしなくちゃいけない物が見えてないんだよ、まだ…」

「これで切れたとしても、それだけの、縁だったって事さ…」

やけに、説得力ある、言葉だった

旦那「ま、人の事言えないけどな…」

茜「麻美、聞きたい事あるんでしょ、」

旦那「俺にか?」

茜「答えて、あげたら?」
旦那「…自分で考えて、答えを出す事だけどな…」

茜「そうだけど…」

旦那「麻美ちゃんの場合は、ちょっと、特別かな」

麻美「…」

旦那「あくまで、俺の場合だけどな」

そう前起きして、話し出した

麻美は、何も聞いてないのに、
何を知りたいか、知ってるようだった

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