《MUMEI》

「すぐまた会えるよ」


檜泉は雹里の耳元で囁いた。


雹里は扉の中へと吸い込まれていった。







"バッシャーン!"


雹里は水の中に落ち、自力で泳いで這い上がった。


体全身
びちょびちょ


6月中旬のはずなのに、体は冷え切ってしまった。

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