《MUMEI》

麻美「人の縁か…」

茜「麻美は、優斗から離れられないでしょ」
「何度、別れても、きっとくっつくから、2人で困難乗り越えた方がいいよ」

麻美「凄い、考え方ですね」

エリ「うん、そうだね、」
俺「俺も、そう思うな、」「セックスもそうなんだけど、相性ってあるよ」

エリ「うん、あるよね」

麻美「うん、わかる気がする」
「優斗と居ると、ドキドキしたり、恥ずかしくなったりもするんだけど」
「凄く、落ち着くし、居心地いいんだ」

エリ「それ、結婚の決め手だよ」

麻美「エリは、それ?」

エリ「うん、後は…」
「あいつ、私が居ないとダメになるからかなぁ」

茜「ふふっ、エリ、凄いわね、アキラ、手なずけてるなんて」

エリ「今ごろ、泣いてたりして」

麻美「大丈夫かなぁ?」

エリ「話してるんじゃない、マスさん達と」

茜「わからないかもねぇ、大切な、女居ない人達じゃ」

エリ「そのときは、そのとき、」

麻美「…」

茜「麻美、気にする事じゃないよ」

麻美「ええ、でも…」

茜「麻美知ってる?美人は人に気を遣わせるものなのよ」

エリ「高飛車でいいんだよ」
「優斗にもね」

エリが俺を見ながら言った
茜「ムリでしょ、麻美は、優斗にベタ惚れだから」

麻美「あっ、でも、仕返ししましたよ」

茜「へ〜ぇ、何したの」

麻美「優斗が出したの、…優斗に口移ししたんです」
旦那さんが酒を拭いた

旦那「ぶはぁ」「…」

茜「やるぅ、麻美」

エリ「やりすぎじゃない…」
俺「…」

麻美「だって、イライラしたんだもん…」
「…自分の事、棚に上げてだけど…」
「聞いてなかったし…」

茜「いいじゃない、そのぐらい」

エリ「美味しかった?」

エリがクスクス笑いながら聞いてきた

俺「死にはしない程度にね…」

旦那さんが、同情的に、俺にビールを注いでくれた
 
 
俺は、時間が解決してくれると思ってた

麻美がもっと、幸せになって
心にゆとり出来て

俺もだけど

そしたら、また、違った何かが見えてくるかなって… 
 
第4部  終 


第5部に  つづく

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