《MUMEI》
虚無の世界
『ここは…何処なの?』


『ここは…虚無の世界。永遠に無の世界。』


…確かに、真っ白の世界。何処までも空白…。


『悲、今から、俺が話す事を良く聞いて…』

そう言って、烈火は驚く言葉を口にした。


『この世界に齋がいる。』


…え?齋…?今、なんて言ったの?齋?と言ったの?…


悲は〜烈火の顔を見詰めた。


『本来なら、齋は、とっくに〜転生を果たしているはずなのに…。

齋は…狐神だ、それも高位の神だ。その神が転生出来ないとなると…神界の均衡が狂うのだ。


その齋の転生を邪魔しているのは……悲、お前の…その想いだ!


お前の…齋に対する想いが、強すぎて…齋の靈(タマシイ)を引き留めているのだ!』

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