《MUMEI》

暫く戯れている内に、次第に栗鼠に慣れてきました。

「ふふっ、リュート懐かれてるみたいだね」

アンリ様は嬉しそうにしてらっしゃいます。

「まだ他にもいるかな──」

「探してみましょうか」

「?」

「栗鼠、まだ他にも居るかも知れませんよ」

「うん、じゃあ私──向こうのクルミの木の方見て来るね。リュートはどうする?」

「あちらの方を探して来ます。見付けたら──御知らせしますね」

さて、栗鼠は他にも居るでしょうか──。

2手に別れて、栗鼠探しが始まりました。

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