《MUMEI》

みずき「雅人、ビール?」
雅人「うん、光、戻って来るの待つよ」

みずき「うん」

雅人「…」

場が保たない… 

雅人「…みずき」

みずき「ん?」

雅人「…そのぉ、こないだは、ごめん…」

みずき「…」

雅人「見ちゃって…」

みずき「気にしてないよ、そんなの」

軽く笑うみずき

嘘だ、気付いてるはずだ…
沈黙の時間、長かったし…
襲いかかりそうだった事も…

雅人「…ほんと、ごめん…」

みずき「…いいって、水着姿見られたような、もんだし…」

雅人「…ごめん…」

みずき「…何で、そんなに謝るの?」

雅人「…」

なんて言おう、襲いかかりそうだったなんて、言えないよ…

みずき「……」

雅人「正直に言うけど…」
みずき「…」

雅人「ごめん、見たとき…ちょっと、…立っちゃったんだぁ」

卑屈な笑顔だったかなぁ

精一杯、笑顔で言ったんだけど…

みずき「…うん…知ってる…しょうがないよ……」
「それは……」

雅人「…」

やっぱり、知ってるんだ、俺が襲いかかりそうに、なったの…

みずき「光には、言ってないから…」

雅人「…うん…言っても、かまわないけど…」

みずき「言わないで、ね、雅人」

雅人「う、ん…」

そうだよな、みずき、だって、嫌だよな…

俺って、マジ、最低だぁ… 
光「あれ、まだ、飲んでないの?」

コンビニ袋、2つも持って帰って来た、光

雅人「待ってるにきまってんだろ」

光「うん、乾杯しよう」

 
楽しい……

けど…やっぱり、よくない…
みずき、を、やらしい目でみてしまう…

今日で最後にしよう

みずき、を、忘れられるまで…

みずき、と、会わないようにしよう…

光にも、申し訳ない…

そう、決心したんだ

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