《MUMEI》

「でも私はそんな気持ちは込めていませんよ、ただ私は利き手で叩いて痛いと思い、利き手ではない手で叩いただけなんです。

ユリウスさん、困っているようですし、婚約解消の仕方はないんですか?」


するとルイスは口を噤み、雹里から目を逸らした。


「お前は婚約解消を望むだな」


するとルイスははっという顔をし、声を発しようとしたがその前に雹里が、はいと言ってしまった。


「おぉこれは面白い展開になったな」


椅子に座る金髪の男性は、にこやかに言った。

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