《MUMEI》

「はい」


「たった1日、教えてもらっただけで、僕に適うと思うなよ」


ユリウスは雹里を睨みつけながら言うと、歩いて部屋を出て行った。


テオルスという男性も部屋を出て行った。


雹里は不安な顔をしたまま、立ちすくんでいた。


すると金髪の男性が雹里に近づき、頭にポンっと手を置いた。


「大丈夫ヒョーリ君は負けないで、圧勝でユリウスに勝つから」


「でも…」

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