《MUMEI》 ボールは赤高。 (沖さん上がってください!!) (OK!!) ポスト沖が上に上がり、 峰田とのクロス。 (またこっちかよ…!!) 試合が始まってから、 赤高の攻撃のほとんどが峰田のロングだった。 椎名はユキヒロを選ばない。 他のチームメイトもそれを支持していた。 今、 完全に、 ユキヒロは孤立していた。 だが、 わかっていた。 仕方がないことだと。 自分が悪いのだと。 それでも、 何をどうすればいいのか、 全くわからない。 そして、 赤高の選んだ道。 峰田のロングシュート。 これは、 1つの正解だった。 「ナイッシュー!!」 峰田のシュートが決まる。 7対3。 (なんでだ!? 峰田が打ってくることはわかってるのに… なんでこの俺が単純なロングに苦戦してるんだ!?) 恭介の気付くことの出来ない峰田のシュートの謎に、 (そうか…) クロは気付き始めていた。 (だから恭介が苦戦してんのか…) 前へ |次へ |
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