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《MUMEI》 ｢1本!! … ？｣ ボールは猪狩チーム。 だが、 クロは攻撃に参加しようとしていなかった。 ｢何してんすかクロさん!!｣ (悪い!! 気にしないで続けて!!) クロは翔太にそう伝える。 ｢…？｣ (まぁいいか…) クロを待たずして、 プレーを開始する翔太。 クロは、 峰田のシュートの謎を恭介に伝える為、 攻撃に参加しなかったのだ。 ｢気付いてる？恭介？｣ ｢何をだよ？｣ ｢峰田のシュートだよ。｣ ｢や…、 正直全然わかんね…。 止めてるつもりなのに入ってる… 普通のロングなのに…｣ ｢普通のロング!? 違うよ。 あれは普通のロングシュートなんかじゃない。｣ ｢…は？ どこがだよ？｣ ｢やっぱ気付いてなかったんだね… あれは、 逆回転してるシュートだよ。｣ ｢逆回転？｣ ｢よく球筋をみればわかるよ。 絶対恭介はあのシュートに違和感を感じてるはず。 そして逆回転が違和感の正体。｣ (…確かに、 普通のシュートって言いながらも違和感は感じてた。 それが、 逆回転？) クロと恭介が話している間にも、 時計は進み、 当然試合も進む。 ｢ナイッシュー!!｣ 1人少ないという状況にも関わらず、 猪狩チームは千葉のロングシュートから得点を決めた。 8対3。 前へ |次へ |
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