《MUMEI》 「可愛いね──」 「アンリ様は動物も御好きですよね」 「うん、色々好きだよ」 「それは良い事ですね──」 「あれ‥」 「?」 「どこかに行っちゃったみたい‥」 「探してみますか?」 「ううん、巣に帰ったのかも知れないし──」 「アンリ様‥?」 「向こうに行ってみよう。何か居るかも知れないよ」 「はい──」 どうやらアンリ様は、あの3匹に配慮をされたようです。 それは御自分が、御家族を失われたからなのでしょうか‥。 「リュート、行こう?」 「──はい、只今」 前へ |次へ |
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