《MUMEI》

用意をしてくれた洋服を着ると、雹里は脱衣場から出た。


すると壁に寄りかかって待っていたティイオラがいた。


「陛下、体は温まりましたか?」


「はい」


「ではお部屋に行きましょう」


「部屋?」


「はい、陛下のお部屋です」


「私?」


「はい、さぁ行きましょう」


ティイオラは歩き出した。

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