《MUMEI》

「檜泉君?どうして?」


檜泉は開けた扉を閉め中に入り、雹里が座っているベッドに近づき座った。


「またすぐに会えるって言ったでしょ」


「うん」


雹里は頷きながら言い、檜泉の隣に座った。


「檜泉君、どうしてここにいるの?」


「俺はな猊下なんだ、ヒョーリちゃんの隣に位置する存在」


檜泉は雹里の顔ギリギリに近づいて言った。


「檜泉君も魔族っていう人なの?」

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