《MUMEI》

「まぁヴォルウム郷ですわよ」


「ヒョーリ魔王陛下候補とどちらが強いのかしら」


女の使用人はこそこそ話している。


「ヴォルウム郷はクロディウス様の息子だから勝つんじゃないかな、だって見て見なよ、あんな小さい子が勝てるはずないだろ」


「あんなに小さいのに、魔王候補だろ、クロディウス様は何考えているんだか」


兵士たちが喋っていると、誰かが兵士2人の肩に手を触れた。

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