《MUMEI》

雹里はユリウスに向けて右手を伸ばした。


「何なんだよ!」


ユリウスは投げやりの感じで、火の玉を雹里に向かって投げたが、ぶつかる前に火の玉は消えてしまった。


すると雹里の右手の前に、ユリウスと同じ火の玉を作りユリウスに向かって飛ばした。


「僕の魔術を真似するなんて!勝てると思うなよ!」


ユリウスは火の玉を作り、雹里が作った火の玉にぶつけたが、雹里の火の玉に飲み込まれてしまった。


「何だと!」

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