《MUMEI》
幸せな夢?
『悲…久しぶりだえ、元気だったかえ?』


『齋…本当に…齋なの?』


齋は…悲の頭を優しく撫でた。
『本物だえ〜(笑)』


『齋…会いたかった…ずっと…』
悲は、齋に抱きつき…涙を流した。


『うん…そうかえ?実は…悲…儂も…儂もな…悲に…会いたかったんだえ!』
辛そうに、呟いた。


『え?…』
悲は、自分の耳を疑った!……

今、齋は…なんて言った?


『齋?』
悲は〜齋の顔を見ようと上を向いた。


優しく微笑む、齋の顔が…悲に近付いて、思わず目を閉じた。


『悲…愛してる。』
齋の唇が…悲の唇に触れた…。


…これは、夢なんだ、幸せな…ユ…メ…。
お願い…もう少しだけ…醒めないで…。

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