《MUMEI》 次の日… 『本当に、ここで良いの?』 梓が、尋ねた。 『ええ。』 杳子は、竹やぶの入り口で、頷いた。 『あたしも行こうか?杳子。』 『ううん、1人で大丈夫。』 『そう、その小さな子〜見付かると良いわね…だけど、気を付けてね……』 『うん…ありがとう、梓…それに、今度の事で、色々と面倒掛けちゃって…』 『何を言ってるの?そんな遠慮、あなたらしくないわよ。』 『だって…梓。』 『あたしは、あなたが傍に居ると、とても気が休まるの… ふふっ、別におかしな意味じゃないのよ。』 そう言って、梓は、車で走り去った。 『ありがとう、梓……』 前へ |次へ |
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