《MUMEI》 御部屋を後にした後、薔薇を摘みに庭園へ出てみると、色付いた葉が風に揺れていました。 秋は、楽しげで、何処か寂しいような不思議な季節。 僕は何故か、この季節が一番好きです。 あの御方に出会ってからは尚更。 「───────」 薔薇の他に、落ちていたドングリを幾つか拾い──僕は御邸に戻りました。 アンリ様は、まだ御休みになられているようです。 薔薇を花瓶に刺し、ドングリを小さな器に入れて飾ってみました。 おっと‥もうこんな時間。 急いで昼食の支度をしなくては。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |