《MUMEI》 「クラウドです。」 「へー! そうなんだ!! シーフォード様に気に入られているみたいだけど、 何か訳あり?」 そう言うと、カインは両手を振って、 「べ、別に変な意味じゃ無いから!!」 慌てて言った。 「はい……。 なんか俺……。」 「うん?」 「この国の王家の者みたいで……。」 するとカインは驚いて身を引いた。 「ウソっ!? 遂に見つかったんだ!!」 そう言って、腕組みすると、嬉しそうに良かった良かった、 と何度も頷いている。 「あっ言いそびれた! 俺達も王家の者なんだー。」 シーフォードの隣りで、大きな滝を出現させている青年と、 自分を指差す。 「はぁ。そうなんですか。」 「うん! これからまた会う機会があると思うけど、 宜しくな!!」 「はい。」 俺達が話している間に、 青年は成すべきことを終えたようだ。 こちらへ歩いてきた。 「あ、兄貴!!」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |