《MUMEI》 「お食事が済んだら──また続きするね」 アンリ様が仰られた『続き』とは、恐らく編み物の事でしょう。 明日までに完成させようと、そう考えてらっしゃるようです。 御無理をならさないと良いのですが──。 「ねぇ、リュート──」 「──はい」 「明日は、私がケーキ作ってあげるね」 「貴女様が‥ですか‥?」 「だって、リュートのお誕生日だもの」 「──では、楽しみにしていますね」 「うん。とっておきのケーキを作ってあげる」 その御言葉を聞いて、僕は本当に嬉しく思いました。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |