《MUMEI》 明日、僕は誕生日を迎えます。 何回目かは分かりません。 僕は自分の年齢を知りませんし──‥。 先程御尋ねした所、見た目からすると、20歳位だと──アンリ様は仰っていました。 だとしたら、明日は僕にとって20回目の誕生日──という事になるのでしょうか。 尤も今まで、誕生日というものを御祝いして貰った事は無いのですが──。 「───────」 ふと窓の方を見て、緋色に染まり出した空に懐かしさを覚えたのは何故でしょう。 薔薇園で見た夕陽を、思い出すからでしょうか──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |