《MUMEI》 「──おはよう」 御目覚めになったアンリ様は、朝食を済ませられるや否や、早速キッチンでケーキ作りを始められました。 砂糖や果物の、甘い匂いが漂ってきます。 どんなケーキを作って下さるのでしょうか──。 楽しみな気持ちが膨らむ一方で、御怪我をなされないかなど、不安に思ってしまったり。 アンリ様が御1人でキッチンに御立ちになるのは、これが初めてなのです。 ですから僕は、ずっと広間に待機していました。 何か御呼び出しが掛かったら、直ぐに御側へ行けるように──。 前へ |次へ |
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