《MUMEI》 『…で、悲は今〜齋のところにいるんだな?』 赤字は、死神に聞いた。 『ああ、そうだ!』 『悲が、齋を諦めれば…丸く収まるのか?死神。』 『赤字…そこが問題でな…悲の想いだけならまだ良かったのだが… 齋が…齋の気持ちがな…悲にあった事が、問題なんだ…』 『な…齋が?悲を?しかし…ヤツは悲の告白を断ったんだぞ!』 『齋は、自分の死期を悟っていた。だから、断った。気持ちの整理はつけていた…はずだった。 しかし、齋自身も気付いてなかったのさ…悲への気持ちの大きさに…な。』 『バカな…齋のヤツは…だから、転生出来んのか?』 『ああ、想いが残っている内は…な、お互いの気持ちを確かめ合って…整理しないと…前に進めんよ、二人とも…』 死神は…苦笑した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |