《MUMEI》 "重さ"の違いそれはもしも、もしも医十印に向けて言ったのならば、あるいは言葉ですんだかもしれない。 快楽やミスアなら、その猫を助けようとしていただけですんだだろう。 だけど───季紫は、緑妖季紫は違った。 子供の頃、親を奪われたと錯覚して、何よりも"奪われる事"に異常なまでの思いを当てる、そんな季紫だからこそ、 医十印のように言葉だけで済ませようとはせず。 快楽やミスアのように傷を治すだけで許そうという考え方が出来なかった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |