《MUMEI》 でも……忘れられない。 だって私が今まで見てきた男子の中で、 一番カッコ良いんだもの! ……て、好きなんだからそう思うのは当然なんだろうけど…。 でも、確かに彼は客観的に見てもカッコ良いと思う。 あの切れ長のくりっとした二重なんて絶妙だし、 綺麗にセットされた髪型だって、 清潔感溢れてるし……。 て!! 私何考えてるんだろ!! 私は火照った顔を両手で覆った。 もう二度と………。 会えないかも知れないのに………。 遠い存在になっちゃったのに。 何時の日か、 長い間会わないなぁ……と思っていた私は、 テレビを見て愕然とした。 彼は……アメリカに留学していたのだ。 しかも、なんだか良く分からないけど、 凄い結果を残してた。 何でも、“期待の星”何だとか。 いっきに彼が手にも及ばない存在になった気がした。 何処か、突き放された気さえした。 前へ |次へ |
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