《MUMEI》 晩餐が終わり、僕は幸せな気分に浸りながら、アンリ様に頂いたマフラーを見つめていました。 「気に入ってくれたんだね、それ──」 「はい」 何より、貴女様に頂いた物ですから──。 「編み物も御得意なんですね、アンリ様」 「ううん、編み物は苦手なの」 苦笑を浮かべて仰ったアンリ様。 僕は驚きました。 こんなに御上手に編まれているのですから。 それも、1日で。 「───────」 「楽しかったよ、編むの」 向けられたのは、満足そうな笑顔。 それを見て、僕は安心しました。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |