《MUMEI》
夢魔城へ
そう、それは小六の頃。
あのころはまだすっごく仲が良かったなぁ。
「ねぇねぇ漣ちゃん!
何処まで行くの?」
「この先の『夢魔の夢』に行くのよ。
言ってなかったっけ?」
「聞いてなだいよ!
それに『夢魔の夢』に行くの!?
だめだよ!
あこは危険だって長も言ってたじゃないか!」
「私の実力があれば大丈夫よ!
それに友達がいるんだもの。」
「友達?」
「そうよ。とってもいい子なの。」
「夢魔にいい子なんていないよ!」
「そんなに行くのがイヤなら付いてこなければいいじゃない!」
「イヤだよ!
漣ちゃんが危ない目にあうかもしれないもん!」
「あっそう。じゃあくれば?」
「よしついた。」
「なんでココに来るまで誰も襲ってこなかったのかな?」
「あぁ、それはユエが私と私の連れには手を出すなって言ってくれているからよ。」
「ユエって夢魔の王子の?」
「そうよ。
私の親友であって私の一番好きな人。」
「僕よりも?」
「星は友達の中で一番よ。」
「じゃぁ『ユエ』は?」
「・・・・・・・内緒!」
「さぁ!『夢魔の城』に着いたわよ!
ユエ〜!来たわよ!
ちゃんと『夢美族で一番中がいい子』を連れてきたわよ!」
「やっと来たね!
いらっしゃい星君!
漣から色々聞いているよ。
僕はユエ。よろしく」
「よ・よろしく。」
なんか今敵意が見えた気がするけど気のせいかな?
「さぁ奥の部屋で話しをしようよ。」
「えぇ行きましょう。」
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