《MUMEI》 「ゎぁ──まだ咲いてるね、沢山」 「綺麗ですね」 「うん」 薔薇に近付き、屈み込まれたアンリ様。 「今日は暖かいよね、いつもより」 「そうですね──、陽が出ていますし」 「──ねぇ、リュートは何色の薔薇が好き?」 「?」 「私は赤とかピンクが好き」 「───────」 少し考えてから、僕は口を開きました。 「白──ですかね」 「白かぁ、リュートに似合うよ」 「そう──ですか?」 白は、僕の反対の色。 だから、好きなのかも知れませんね──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |