《MUMEI》 あの日交わした契約や、左鎖骨下の刻印‥それらは全て、この御方の御側に居る為の手段。 勿論、報酬を求めていたのは事実。 ですがひとつ──、思う事があります。 ヴァンパイアは血と同時に、愛を求めるのでは、という事。 それは矛盾しているかも知れません。 ですが、僕はこの御方の血を、とても甘いと感じます。 今まで、幾人もの人間の生血を奪って来ましたが‥、甘いと感じる事はあってもこれ程にまで極上だと思う事はありませんでした。 ですから──僕はそう思うのです。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |