《MUMEI》 「リュートの手──大きいね」 「そう──ですか?」 「うん。大きくて、あったかい」 「貴女様の手も温かいですよ」 その手に触れられると、とても安心するんです。 その温もりに、優しさに、心が穏やかになるんです。 貴女様も、そうだといいのですが──。 「リュート」 「──はい」 「ずっと一緒だよ?」 「勿論でございます」 僕はずっと、貴女様の御側に居ます。 貴女様の、貴女様だけの執事として──。 〜fin〜 前へ |次へ |
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