《MUMEI》 『……………………。』 兼松は一時思い止まった。 しかし〆華の次の一言は、用心深い兼松の迷いを呆気無く突き崩した。 『兼松様がお勝ちになられれば、お代は結構でございます…。 あとはこの身を………ごゆるりと賞味下さいませ…。』 〆華は艶やかな衣裳の裾から、白い素脚を僅かに覗かせた。 兼松はニヤリと笑った…。 : : 前へ |次へ |
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