《MUMEI》
僕のモノだ!
『あっ…理事長がなんで?』
お兄様を見て、右京が叫んだ!


『え?…あーっ、茶木って…家の学校の理事長の名前だ〜。』


茶木理事長は、ため息をついて、オレを見た。
『坂井先生、生徒でも覚えているのに…あなたは…はあーっ、全く…。』


…だって、顔知らねーからな、オレ。理事長なんて、初対面だし…。


『まあまあ、理事長、坂井先生も初対面だし…ね?それより、なんで、蓮見くんが、此処に来たのかね?』
校長先生が尋ねた。


『あの…』


オレの言葉を遮って〜右京が答える。
『心配だから…』


…ま、まさか、右京?…『あの…モガッ…!』オレの口を押さえる右京。


『??』
校長先生も理事長も滝美さんも首を捻る。


『僕…真人が好きなんです。だから〜真人に結婚なんかして欲しくないから…


真人は…僕のモノだ!誰にも渡さない!』


…ああっ…言い切ったな…馬鹿、右京…。

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