《MUMEI》

美澄貴の家の話しになった
壮絶な話しだった…

雅人「…血を分けた肉親なのに…」

みずき「醜いでしょ…」

光「金が絡むとね…」

雅人「光も、似たような?」

光「俺はもう、過去だから…」

みずき「…恨んでる?」

光「今は、そうでもないかな…」

雅人「…」
俺には、わからない、壮絶な事があったんだろうなぁ… 

みずき「話しちゃうよ」

光「…」

みずき「光ね、お姉さんに、殺されそうになったの…」

雅人「な!…」

光「気付いたら、病院だったんだ…」
「首、絞められてさ…」

雅人「……」

みずき「私達、似た者同士だったからかな…」
「仲良くなったのは…」

光「…」

雅人「腹立ってきた、」
「俺、何も出来ないけど…」
「無性に、腹立つ……」

光「ありがと、雅人、でも、昔の事だよ、もう…」

雅人「みずき、絶対、負けちゃダメだよ!」
「俺、何でも協力するからね」

みずき「ありがと、雅人」
雅人「うん、許せない気持ちになるよ…肉親なのに…」

光「雅人、泣くなよ…」

みずき「泣き上戸?雅人」
雅人「…すまん…感受性が…暴走しちゃったぁ…」

みずき「この前は、理性が暴走しそうだったね」

雅人「うっ…それを、言われると…」

光「よく、押さえたね」

雅人「…」

みずき「ヤバいって、思ったもん」

クスクス笑いながら、みずきが言う

みずき「もし、そうなってたら、光、どうした?」

光「…わからない…」

みずき「…聞いた、私がバカだね…」

また、空気が重くなった

雅人「なぁ、変な事、聞いていいかぁ?」

光「…なに?」

雅人「みずき、と、シテるんだろ?」

光「…うん、まぁ…」

雅人「立つんでしょ?」

光「…それなりに…」

雅人「…じゃぁ、やっぱ一過性かもしれないね」

みずき「…どうかなぁ…」
光「…微妙だな…」

雅人「?」

みずき「…いかないょ…光…」

光「…」

みずき「…途中で…止めちゃうよね…」

雅人「…」

光「自分でも、わからないんだ…」
「みずき、の事、けして嫌いじゃないし…」
「とても、好きだったんだ…」
「なのに……」
「…」

みずき「男の人に負けたなんて…ショックだなぁ…」
雅人「…全部、俺が悪いんだな…俺さえ、いなけりゃ…」

みずき「…そういう意味じゃ…」

光「誰かのせいにするのは、止めよう…」

雅人「…」

みずき「こんな日が来るの…わかってたから…」

光「気付いてたの?」

みずき「うん…なんとなく…」

光「雅人だって?」

みずき「まさかとは、思ったけどね…」

光「…そっか…」
「俺も、気付いてたよ」
「雅人がみずき、を、見る目に…」

雅人「…みずき、も、気付いてたんじゃないかなぁ」
みずき「…なんとなくだけど…」
「また、見てるって…」

雅人「ごめん…」
「チラ見してたんだけどなぁ…バレてたか」

笑ってごまかした

みずき「…他の子にはしないほうがいいよ…」
「バレバレだから…」

雅人「…うっ、うん…」

光「雅人、下手なんだな、真っ直ぐな奴だから」

みずき「不器用だよね」

光「うん」

雅人「…」

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