《MUMEI》

『儂が、間違いに気付いたのは…死んでからだったんだえ。

悲が…毎日辛そうにしている顔を見て、儂の中に…ある悲への想いがどれ程、大きかったか…気付かされたんだえ。

悲…儂は馬鹿だった。死に怯え、悲を愛する事を拒んだ…くせに、悲への想いを諦められず…

転生の時期が来ても…許されず、儂の心にいつしか…闇狐が住み着いた。

その闇狐が〜悲まで苦しめる事になったんだえ…。』


齋は…そこまで話すと、悲の顔を見詰めた。

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