《MUMEI》
波乱の始まり
席替え‥

それが

波乱の始まりだった。

「げッ‥オイマジかよ‥」

「それはこっちの台詞だね」

「ンだとこのォ‥」

「珠季、やめなって」

「だってよりによってっ、何でアタシがコイツと隣り同士にならなきゃなんねーんだよっ」

「君が運悪く僕と同じ番号を引いたからだろう」

「オマエだってそーだろーが」

「君と一緒にしてもらいたく無いね」

「こんのメガネがぁ‥」

「珠季ってば‥」

「オマエはムカつかねーのか?」

「珠季は熱くなり過ぎなんだって」

「コイツがいちいちケンカ売ってくっからだろ?」

「喧嘩を売ってるのは君の方だよ、霖堂」

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