《MUMEI》

「1本行きましょう!!」


「おぅ!!」


(さて…


ユキヒロか…


ハンパな状態で戻ってきたんなら千秋の方がマシだ。


皆も半信半疑だろう。


信用を勝ち取るのは、


試合で証明するしかないぞ…)


阿久津が峰田に付く。


(またか…)


(攻め手を潰してくるのは当然…


でもうちは今、


試さなくちゃならないことがある。


ユキヒロさんで行かなきゃ意味がない…)


「関谷さん!!」


(OK!!)


関谷のサイド上がり。


ユキヒロと関谷のクロス。


関谷はディフェンスをブロック。


(王道だ…


でもわかりやすい。


ユキヒロの調子を確かめるにはもってこいだね。)


(さぁ…
あとはシュートを打つだけですよ。)









(決める!!)









ユキヒロのロングシュート。









(はやっ…!!)









「くっ…!!」







「バシッ!!」








ボールは恭介の腕に当たる。










が、








ボールの勢いを殺せず、








シュートはそのまま…









「ナイッシュー!!」









ゴールへ。


17対7。

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