《MUMEI》
齋の願い
『齋…』
悲の眼から涙が溢れていた。


『悲…そしてな、儂は…悲にもっと…辛い想いをさせようと…しているのかもしれん…。』


『儂が…転生せねば、このまま闇狐に喰われ…

儂は闇狐となってしまう…そうなれば〜稚麻や暗、その子供達にまで〜危害が及ぶ…

だから…儂は転生せねばならぬ…


その為には…悲…


そなたの想いを…


儂にくれぬか?…


儂をまだ…


愛してくれて…


いるのならば…


……悲……


今、この一時…


儂の花嫁になっては…

くれまいか?…


一夜限りの…


儂の妻に……

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫