《MUMEI》

『悲…時が終われば…死神の鎌が…二人の記憶を消滅させてもか…?すまぬ…儂は…どこまでも…そなたを…』


齋は、声を詰まらせた、肩が震える…


あの…齋が…泣いている…悲は…齋へと…手を伸ばした。


『齋…平気よ、私は…齋が死んでからの、この何年間の方が…ずっと辛かったから…。

私ね…今、凄く嬉しいの…だって、齋に愛されてたって…分かったんだもん。

そして…齋の花嫁になれるんだよ…妻にして…貰えるんだから…


齋…私は幸せなの…。だから…泣かないで?


死が二人を別つまで…


死神が記憶を滅すまで…


私を…


幸せな花嫁で…


いさせてね?


……齋……


愛してるわ…


永遠に……。』

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