《MUMEI》

「時雨君ってのかい`」

お客さんは皆フレンドリーで俺に話しかけてくれる

「娘を嫁に貰ってくれぇ…」

「いやいや…駄目ですよー」

俺はたじたじだったけど楽しかった…




ちりーん。
お客さんが来たことをドアに付いた鈴が教えてくれた

「「いらっしゃいませー」」

お客さんがカウンター席に座る


「こんばんは」
俺はお客さんに声をかけた

お客さんが訝しげに俺の顔を覗きこむ

「あの…なにか…`」


にやっ


お客さんが嫌な笑いをこぼした。

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